はのん 君はどこを目指す?

西洋占星術とタロットなどなどを勉強中。たぶん一生。少しずつ外に出て鑑定にも取り組んでます。

まついなつきさんのこと

書き始めておいてなんだけど、いまだに何と言ったらいいのかわからない。

 

 

1年半ぐらい前からかな。子供の頃から好きで、本を読んだりしてずっと勉強はしていた占いを、本気で身につけたいと思い始めたのは。

 

占いの本で、これはと思うものは買って読んではいた。本は出会いのものだし、占い分野の本は発行部数が少ない。だから気づいた瞬間に買わないと逃してしまうから。

 

でも、本を読んでもなんか身につかない。どうしてだろう。勉強が足りないのかな?頭が悪いからかな?と思っていた。

 

 

もっと身銭を切る必要があるんじゃないだろうかと考えて、この人はよさげだ!とふと思った方に、初めての対面鑑定をお願いした。

「占い師になりたいんです」と話し、今から少し先までの流れや、自分では占ってもわからなかったことなど、いろいろと相談した。

ハンパに知識はあったから、その方がどんな技法を使って何を読み取っているのかはなんとなくわかった。

読み取ったことをどんな風に伝えてくれたのかを実際にその場で見て体験して、ものすごく勉強になったし感動もした。濃くて楽しい時間だった。

 

 

初めての対面鑑定のあとで思ったこと。

本に書いてあるのは、不特定多数に向けるための情報だから、言葉になる前の微妙な気持ちのようなものはそぎ落とされて、読み手に届く。

人が発する言葉から受け取る情報には、濃さや深度の点でやっぱり負けると思ったのだ。

だったら、人に直接教えを乞うてみようかと思うようになった。

そう考えたとき、まっさきに思い浮かんだのが、まついさんのことだった。

 

 

まついさんが、当時阿佐ヶ谷で占いのお店をやっていたのは知っていた。

「しあわせ占星術」という本だって初版も改訂版も持っている。ちなみに、最近出た第三版も買ってしまったからコンプしている。

なので、初級講座を開いてくれる機会を待ちながら、当時お店で行われていたホロスコープ読みの練習会に顔を出すようになった。

 

 

練習会は楽しかった。当たり前だけど、どんなチャートでもまついさんはよどみなく読む。びっくりするほど簡単な言葉で。しかも、しっかりと実感の重みが乗った表現で。的確に。

目からうろこがボロボロ落ちた。こんなシンプルに読めるものなのかと。

 

そして読み会の最後に、まついさんはよく言っていた。「占いは楽しいね!!」って。にこにこしながら。

 

 

しばらく読み会に通った後。やっと初級講座の開催が決まった。

もちろん速攻申し込んで通った。

それが占いトナカイで開かれる最後の初級講座だったし、結果的には本当に最後になってしまったから、申し込みが間に合って本当によかった。

受けてみて、やっぱり目からうろこは落ち続けたし、まついさんは「初級は楽しいね!!」と言ってにこにこしていた。

 

全4回の講座のうち、アクシデントで3回目に出席できず、最終回が終わった後に補講をしていただくことになった。

そのときに言われたことで、忘れられないことが2つある。

「占い師、向いてるんじゃない?」

「あなたが(今回の初級講座で)一番優秀でした」

たぶんこの先も、何度も思い出すと思う。

 

 

初級講座の中で、冥王星についてまついさんはこんな風に説明していた。

冥王星の意味は、生きているうちはわからない。私たちが死んで肉体を離れて、太陽系の淵に腰をかけたときにようやくわかるよ」と。

 

きっとまついさんは、冥王星の意味を知っただろうと思う。

そしてきっと、言ってるだろうな。にこにこしながら「やっぱり占いは楽しいね!!」って。