「女教皇」さんに仮想インタビューしてみた
こんにちは。タロットともっと仲良くなろうと思っているはのんです。
タロットカードの意味をかみ砕き、飲み込み、自分のものにするための練習として、カードに書かれている人物に「自分語り」をしてもらい、それを聞き書き風に文に起こしてみようと思いつき、シリーズ化することにしました。
ちまちまと更新していきます。
今日は大アルカナ2番「女教皇」さんにお話を聞いてきました。
私は光と闇、白と黒、虚と実、陰と陽、男性性と女性性、全ての対をなす概念のはざまに在る。
ただここに在って、見ている。静寂の中で。
それはすべて、世の理がいかにして具現化し、その因果はどのように巡り、どう収束するのかを見届けんがため。
そのようにして、世の仕組みへの理解を深めるため。
― ここに来られる前のことを、差し支えない範囲で教えて頂けますか?
かつての私は、自由な魂以外は何も持たぬものであった。
いずこからかこの世に生まれ落ち、生まれ出た証を自ら立てた。シッダールタとやらが生誕した際、それと同じポーズをとったと聞く。
― あの…… そのポーズってどんなものなんでしょうか(小声)?
それはぜひ魔術師本人に聞いてみるといい。
かつての私が、深い理解には至らぬまま扱っていた元素の力。それらはどこから来たのか、何を元に生まれたものなのか。
今の私は既にそれを理解しているが、元素を生み出したものをさらに生み出したものは何か。
どこまで遡ればこの世の理に、さらにはそれを構成するものに理解が届くか。
どこまで観察し、思索すればたどり着けるものか、私自身にも見当がつかない。
故に、いまも自由な魂をもって、私はここに座している。
まるで藍色のベルベットのような、艶のあるお声の方でした。
文責:はのん