「女教皇」さんに仮想インタビューしてみた
こんにちは。タロットともっと仲良くなろうと思っているはのんです。
タロットカードの意味をかみ砕き、飲み込み、自分のものにするための練習として、カードに書かれている人物に「自分語り」をしてもらい、それを聞き書き風に文に起こしてみようと思いつき、シリーズ化することにしました。
ちまちまと更新していきます。
今日は大アルカナ2番「女教皇」さんにお話を聞いてきました。
私は光と闇、白と黒、虚と実、陰と陽、男性性と女性性、全ての対をなす概念のはざまに在る。
ただここに在って、見ている。静寂の中で。
それはすべて、世の理がいかにして具現化し、その因果はどのように巡り、どう収束するのかを見届けんがため。
そのようにして、世の仕組みへの理解を深めるため。
― ここに来られる前のことを、差し支えない範囲で教えて頂けますか?
かつての私は、自由な魂以外は何も持たぬものであった。
いずこからかこの世に生まれ落ち、生まれ出た証を自ら立てた。シッダールタとやらが生誕した際、それと同じポーズをとったと聞く。
― あの…… そのポーズってどんなものなんでしょうか(小声)?
それはぜひ魔術師本人に聞いてみるといい。
かつての私が、深い理解には至らぬまま扱っていた元素の力。それらはどこから来たのか、何を元に生まれたものなのか。
今の私は既にそれを理解しているが、元素を生み出したものをさらに生み出したものは何か。
どこまで遡ればこの世の理に、さらにはそれを構成するものに理解が届くか。
どこまで観察し、思索すればたどり着けるものか、私自身にも見当がつかない。
故に、いまも自由な魂をもって、私はここに座している。
まるで藍色のベルベットのような、艶のあるお声の方でした。
文責:はのん
まるおかさんのコーチングを受けに行った@灯台屋 【7/04追記あり】
コーチングなるものはこの日が初体験だった。
コーチ(coach)の語源は、四輪馬車。人や物を運んでいく役割。
そこから転じて、人を望む目的地まで連れて行くことをコーチングと呼ぶ、らしい。
目的地や目標がなければコーチングもない、ということだね。
今回のセッションであらかじめ設定された目的地が「5年後の夢」だった。
肝心な「5年後の夢」に関しては、事前にほとんど何も考えずに臨んだ。
めちゃめちゃライブ感覚。
最初に聞かれたのは、確か「5年後にどうなっていたいですか?」だったと思うけど、その目的地が自分の口から出たときは自分でもちょっとびっくりしたもん。
「へえー。わたしこんなことを考えていたんだな」って。
その目的に対して、まるおかさんが色々な距離や角度からシンプルな質問を投げかけ、わたしがそれに答えていくことで、目的地に向けて心情的にちょっとずつ進み、同時に自分が目指すもののイメージに具体的な肉付けがされていく。
質問をされるとそこから初めて答えが用意され始める。なぜそこが目的地なのか、その意味がわかり始める。
終始そんな感じでした。
そこまでハイペースで質問をされた訳じゃないのに、なぜか答えを頭でこねくり回して捻り出すふうにはならない。
なんていうか、日頃無意識に考えていた(のであろう)事や、おそらく無意識というバンクに貯められていたものがするするっと口から出てくる感じ。
心と口が直結して答えをしゃべる感じ。
取り繕えなかったですね。だから、自分が口に出していることは、自分の本当の気持ちなんだろうとわかる。
もう何十年も忘れていて、そもそもほとんど人に話していなかったことや、さまざまな方に過去占って頂いたときに言われたことの断片や、わりと最近見た映画からの発想とか。
ああ、自分はそんなことを印象深く覚えているんだな、って新鮮に思いながらしゃべっていました。
受けてよかったと、心から思えるセッションでした。
あえて具体的なことを書いていないから、読む人にとっては何のこっちゃだと思うけれど。
大事なのでもう一度。
受けてよかったです。
最後に、このセッションで印象的だったものたちの画像がこれです。
【7/04追記】
下記の写真の中の、色鮮やかなカードはサビはんカードといいます。
吉田結妃さん(twitter:@yukiyoshida18)の手になるものです。
コーチングの最後に、まるおかさんがわたしのチャートの10天体に対応するさびはんカードを並べて見せてくださったのでした。
呼吸大事。今にいること大事。
ゆきこさんにオーラを観て頂いた話@灯台屋フェスタ
占い体験談パート2になりますね。
自分のことを占いたいが為に、占いの勉強を始める人って多いと思うのですよ。
わたしもそうでしたし。
・・・なんなら今でも、1番わかんないのは自分のことだって思ってたり。
ちょっと話がずれたので戻しますね。
最近は、チームおみせばんのメンバーを始めとした方たちに、割と気軽に占ってもらうことも増えてきました。
星占いにしか興味がなかった頃はそれしかやってこなかったけど、タロットを始めとしてカードだったりダイスだったり、手持ちの占いの道具も少しずつ増えてきつつあります。
なんかちょっと、カジュアルに占いを楽しんでみようという心境に至っているみたいです。
その気持ちの表れなんだと思いますが、ふと気になったので去る4月29日に、灯台屋さんでゆきこさんhttps://mobile.twitter.com/chan_yuki112622にオーラを視ていただきました。
それまでオーラを視てもらったことは・・・ないわけではなく。
たいてい色彩で表現してくれていたかな。今まで観てくれた3人が3人とも「赤」と言ってました。
なので、今回もまた赤って言われたらウケるなぁ、とか思っていたのですが。
全然違いましたね。
30分間のセッションでしたが、膨大な情報がとめどなく語られた、という感じでした。
・・・・オーラの色彩のことはいっさい言われなかった。
ゆきこさんの言葉を借りるなら、今回観て頂いたのは4か所のオーラ。
①頭の上の方
②頭の上だけど肉体に少し近い部分(たぶん)
③腸
④胸
でした。
体に近いところから読み出された情報ほど、実際に身に覚えがあったり、今までやってきたことと重なったり、これから取り組むことそのものズバリだったりしました。
たとえば、③の部分には身体的な今後の計画が表れるということでしたが・・・
ゆきこさんがまず読んでくださったのは「かなり近い将来、露天やお祭り、アウトドアでのイベントがある」『「私に任せて!」というエネルギーがある』と。
この5月から、まったくのソロで町田仲見世で占わせて頂くことが決まっていたので、かなりびっくりしました。
あの場所を知っている方ならわかると思うのですが、町田仲見世ってミニチュアのアーケード街みたいな所でして、人が24時間自由に通り抜けられる狭い通路の両側に小さなお店がいっぱい並んでいるんです。一応申し訳程度に屋根はあるんですが、半分屋外みたいなんですよね。
こんな可能性もあるよ、そんな可能性も持っているよ、あれも、これも、いろんなものを持っているよ。
そして、それらのだいたい8割ぐらいが、自分がかつて興味を持って少し勉強した事だったり、真剣にやってきたこととだいぶ近い事だったり。
そういう意味ですごく安心した。そんな感じのセッションでした。
・・・言われたことを全部展開していくためには、この人生の時間では足りないんだよなぁ。
と、セッション後しばらく考えていたのですが、ちょっといいことを思いつきました。
パラレルワールドの概念。
わたしというものの本質が、異なる時や次元を貫いて存在していると仮定するなら。
少しずつ違う世界に生きている、その世界のそれぞれのわたしが、それぞれ別々のことを伸ばしていってくれているならなんて幸せなことだろうかと。
あくまでもしもの、裏の取りようがない仮の話ですよ。ただの、こうだったらいいなぁというわたしの願望ね。
最後に、言われて1番嬉しかったことを書いて終わりにします。
人を依存させず、望むことをその人自身が成していけるようにサポートする才。
これがとっても嬉しかったのです。そうでなければ、占いに意味はないと思うから。
ゆきこさん、本当にありがとうございました。
柳月子さんに会いに行った話
なんのヒネリもないタイトルであるw
2月の末に『「街の路上で占いの看板を出す」ということ』というタイトルのウェブセミナーを視聴した。
スピーカーは、タロット占い師の柳月子さん。
そこで、月子さんが週末に占いをしていらっしゃるのがわたしの育った町だと知った。
興味が湧いた。
わたしは人様を占ってお金を頂くということのスタートラインに、やっと立ったばかりのひよっこだから。
あの町のあんなディープな場所でやってらっしゃるなんて、マジでツワモノだなと思ったから。
そして占ってもらいたい問題もあったから。
会いに行ってみよう、と思った。
いつなら行けるだろうかと仕事のシフトとにらめっこしている間に、月子さんがあの場所で占うのは3月いっぱいだと知った。
焦った。
いつなら行けるだろう。
ギリだけど最終の日曜日なら何とか行けそう。決めた。
スケジュールアプリに「町田仲見世絶対行くぜ!!」と気合いを入れて書き込んだ。
当日。
午後早いうちに行ってみた。
占っていただいたことは2件。
最初の件の行く末は、自分でも大体予想はついていたことで、やっぱりそうなるよね、という感じだった。
でも、自分一人であーでもないこーでもないと不安に思いながらぐるぐる考えている状態と、状況を整理してもらった上でタロットという見えるツールで過程と結果を見せてもらうのでは、たとえ似たような結論に達したとしてもやっぱり自分の腑に落ちる深さが違うのだ。
最初の案件は、やっぱり消耗戦になるんだろう。実際すでにそうなっているしね。
あとは、いかに損害少なく持ちこたえられるかを考えて実行する感じだろうか。
一喜一憂は自分を追い詰める悪手。
つぶれなければ上々の結果。そこを目指していこう。
もう1つの案件はその場のノリで見てもらったけど、やったら勉強になるよーというのが結論。
なんたってわたしは駆け出しですから。
で、お会いしての印象。
美人な方だというのは知っていた。
で、ナマ月子さんを見ての最初の印象は、「美人だし男前だな」であった。
カードのシャッフルにも、話しかたにも迷いがない。ストレート。
ご自身の重要ごとを決められる際にも、きっとそんな風なんだろう、と思った。
そのあと。
お互いどこで占いを習ったかなど、少しお話ができた。
今は亡き占いトナカイ関連の話も出てきて嬉しかった。
わたしは閉店の1年前ぐらいから講座などで通っていたけど、月子さんはもっと前からご縁があったんだそうだ。
・・・あのお店の存在は本当に大きなものだったんだな、と今更ながらに思う。
月子さんにお会いすることができて、本当によかったです。
町田のことも、ときどきは思い出してくださいね。
1年間、本当にお疲れさまでした。
まついなつきさんのこと
書き始めておいてなんだけど、いまだに何と言ったらいいのかわからない。
1年半ぐらい前からかな。子供の頃から好きで、本を読んだりしてずっと勉強はしていた占いを、本気で身につけたいと思い始めたのは。
占いの本で、これはと思うものは買って読んではいた。本は出会いのものだし、占い分野の本は発行部数が少ない。だから気づいた瞬間に買わないと逃してしまうから。
でも、本を読んでもなんか身につかない。どうしてだろう。勉強が足りないのかな?頭が悪いからかな?と思っていた。
もっと身銭を切る必要があるんじゃないだろうかと考えて、この人はよさげだ!とふと思った方に、初めての対面鑑定をお願いした。
「占い師になりたいんです」と話し、今から少し先までの流れや、自分では占ってもわからなかったことなど、いろいろと相談した。
ハンパに知識はあったから、その方がどんな技法を使って何を読み取っているのかはなんとなくわかった。
読み取ったことをどんな風に伝えてくれたのかを実際にその場で見て体験して、ものすごく勉強になったし感動もした。濃くて楽しい時間だった。
初めての対面鑑定のあとで思ったこと。
本に書いてあるのは、不特定多数に向けるための情報だから、言葉になる前の微妙な気持ちのようなものはそぎ落とされて、読み手に届く。
人が発する言葉から受け取る情報には、濃さや深度の点でやっぱり負けると思ったのだ。
だったら、人に直接教えを乞うてみようかと思うようになった。
そう考えたとき、まっさきに思い浮かんだのが、まついさんのことだった。
まついさんが、当時阿佐ヶ谷で占いのお店をやっていたのは知っていた。
「しあわせ占星術」という本だって初版も改訂版も持っている。ちなみに、最近出た第三版も買ってしまったからコンプしている。
なので、初級講座を開いてくれる機会を待ちながら、当時お店で行われていたホロスコープ読みの練習会に顔を出すようになった。
練習会は楽しかった。当たり前だけど、どんなチャートでもまついさんはよどみなく読む。びっくりするほど簡単な言葉で。しかも、しっかりと実感の重みが乗った表現で。的確に。
目からうろこがボロボロ落ちた。こんなシンプルに読めるものなのかと。
そして読み会の最後に、まついさんはよく言っていた。「占いは楽しいね!!」って。にこにこしながら。
しばらく読み会に通った後。やっと初級講座の開催が決まった。
もちろん速攻申し込んで通った。
それが占いトナカイで開かれる最後の初級講座だったし、結果的には本当に最後になってしまったから、申し込みが間に合って本当によかった。
受けてみて、やっぱり目からうろこは落ち続けたし、まついさんは「初級は楽しいね!!」と言ってにこにこしていた。
全4回の講座のうち、アクシデントで3回目に出席できず、最終回が終わった後に補講をしていただくことになった。
そのときに言われたことで、忘れられないことが2つある。
「占い師、向いてるんじゃない?」
「あなたが(今回の初級講座で)一番優秀でした」
たぶんこの先も、何度も思い出すと思う。
初級講座の中で、冥王星についてまついさんはこんな風に説明していた。
「冥王星の意味は、生きているうちはわからない。私たちが死んで肉体を離れて、太陽系の淵に腰をかけたときにようやくわかるよ」と。
きっとまついさんは、冥王星の意味を知っただろうと思う。
そしてきっと、言ってるだろうな。にこにこしながら「やっぱり占いは楽しいね!!」って。
小アルカナ「カップのクイーン」さんのお話を聞いてみた
こんにちは。タロットともっとなかよくなりたいはのんです。
自分なりにタロットカードの意味をかみ砕き、飲み込み、自分のものにするための練習として、カードに書かれている人物に「自分語り」をしてもらい、それを聞き書き風に文に起こしてみようと思いつきました。
まったくの俺得wな企画。
前回にして初回の記念すべき1回目は、「愚者」さんに仮想インタビューしてみた - はのん 君はどこを目指す?でしたが、順番どおりにはいかないんですねこれが。
小アルカナに飛び、さらにコートカードからカップのクイーンさんにお話を聞きます。
ではどうぞ。
私をクイーンたらしめているのは、頭上の王冠ではない。
冠を失おうとも、この両手の中に器がある限り、私は心の世界に君臨する。
この器こそが、私が私たる所以。
この器は、乾くことを知らない。いまだかつて乾いたことがない。
心が乾ききることがないように。
中にあるのは、私の憂い。
ときに面は波立ち、ときに雫が波紋をつくる。
固まることなく、ゆるゆると形を変える。
ここに座し、手の中の憂いがゆっくりと熟成してゆくのを見守る。
それが私の役目。
足元に打ち寄せる海は、どのように大きく見えようとも、私の手の中の器の中身と同じもの。
憂いがいかに個人的なものであろうと、それこそが他の者と繋がり合い分かり合う端緒となるのだろう。
どうともし難い憂いや悲しみは、人生の雑味ではありえない。
深みと味わいをもたらすのだ。
涙と共に食べるパンは、人生の味がするのだから。
聞き手:はのん
「愚者」さんに仮想インタビューしてみた
こんにちは。タロットともっと仲良くなろうと思っているはのんです。
タロットカードの意味をかみ砕き、飲み込み、自分のものにするための練習として、カードに書かれている人物に「自分語り」をしてもらい、それを聞き書き風に文に起こしてみようと思いつきました。
そんなことして誰得かって?もちろん俺得w
そんなわけで。
まず記念すべき1人(?)目は、やはりこの方をおいて他には考えられない。
大アルカナ0番「愚者」さんに来ていただきました。
それでは愚者さん、どうぞ。
どうも皆さん。
僕が描かれているカードは「The Fool」ってタイトル。
日本では「愚者」と訳されているらしいね。
どう呼ばれようと僕は気にしないけど。
― なぜあなたが、大アルカナの最初のカードなの?
大アルカナのカードは、僕を含めて全部で22枚。
「0.愚者」である僕。
その次が「1.魔術師」。そこから「21.世界」まで連なっている。
僕は本で言えば前書きみたいなもの。
本文にはまだ入っていないからね。
0であって、今はまだ実体のないまっさらな僕が、1~21までの間でこの世の理(ことわり)を体験する魂の学びと成長の物語が、大アルカナの連なりなんだ。
1~21までのカードには、全部違う見た目の人間が描かれている。
でも、せんじ詰めれば、それはぜーんぶ僕だとも言える。
そういう意味で僕は、他の大アルカナたちとはちょっと違うんだ。
なんせ0番だから。「何もないこと」を意味する概念的数字なんでしょ?0って。
つまり今の僕はからっぽだし、この世の理の外にいる存在でもある。
分裂を始める直前の受精卵と似ているかもね。
そんな僕が決めていることはたったひとつ。
「これから現世に出て行って学ぶんだ」ってこと。それだけ。
― すべてこれからというわけですね。今はどんな気分ですか?
「自由」を体中で感じているところだよ。
― あなたの言う「自由」とはどんなものですか?
何者でもないこと。
何者にでもなれるということ。
― ところで、あなたの足元にいる白い犬は?
え?? 犬? どこどこ??
・・・ああ、この子か。全然気づかなかった。
諸説あるみたいだよね。
「犬は友達で、先は崖だから危ないよ!って吠えて警告している」説。
「犬は本能を表し、本能的に危険に気付いているが心はそれを無視」説。
「これからの冒険に武者震いして、興奮状態であることを表している」説。
君にはどう見える?
― これからどこへ?
とりあえず僕が目指す場所は、あの氷山の上。
背景に見えているでしょ?高波みたいに。
あそこの上を歩いてみたいと思ってる。
それにはさ、まず崖から落ちてみないと始まらないよね。
次回は、魔術師さんにご登場願う予定です。