はのん 君はどこを目指す?

西洋占星術とタロットなどなどを勉強中。たぶん一生。少しずつ外に出て鑑定にも取り組んでます。

【チャート読み】令和最初の更新に明仁上皇のチャートを読む

とうとう令和の時代になりましたね。

一個人としては昨日の続きの今日でしかありませんが、それでも記念に何かしたくなりました。

 

ということで、 退位された明仁上皇のチャートを読んでみようかと思います。

チャートのポイントと思われるところには色で丸をつけてあります。

 

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1933.12.23 6:33am tokyo

 

実はまったく同じ日に秋田の片田舎で生まれた親戚がおりますが、同じ日に生まれたということで記念品をもらえたそうです。

何をもらえたんでしょうね?

 

 

それはともかく、まずはネイタルチャートのパッと目に付くところをさらっと。

 

生まれた時間の太陽は、地平線の東側に。

ちょうど昇る太陽と一緒にこの世に生を受けたというタイミング。

日出る処の天子だ。

 

この太陽はやぎ座に入ったばかり。1ハウス。

この太陽を生きざまの表現として読むなら。

社会での、自分の役割を見つけてそれを全うすること。それがわたしの生きる道だと、そういう感じです。 

おひつじ座天王星が4ハウスからエレメント違いでトライン。

4ハウスといえばその人のルーツを示すものですが、そこに天王星、しかもおひつじ座。

相当にご自身の家系に対して客観視されていると察します。

また、世間一般のご家庭と違うところがたくさんあるのだと思いますが、いわゆる「変わったお家」であることをむしろ楽しんだりもしている。

人とは違うルーツと役割ありきの人生。それをも楽しむリベラルさ。

 

1ハウスのルーラーは木星。てんびん座10ハウスに在室。

10ハウスはその人の肩書とか、本で言うなら背表紙に書かれたタイトルのようなもの。

パブリックイメージというやつですね。

にこやかで、人を不快にさせない礼儀正しさと節度。

善意のもと、そんな看板を背負う人です。

 

自分自身の魂の満足を表すといわれる1ハウスのエネルギーは、人の肩書を表す10ハウスに流れている。

つまり、礼儀の正しさやにこやかさで善意を表現する公的イメージを背負いつづけることが、この人の魂の満足、つまり生きがいだということです。

 

もうひとつポイントになるところを。

緑色の丸でマーキングしたところが、グランドクロスといわれる複合アスペクト

4つの天体がちょうど十字型に組んでいるやつです。すべて活動サイン。

人間関係も、自分の立脚するポイントも活動的に変えていきたい。

精力的に動き回れるし、新しいことをガンガンやっていきたい人。

相当パワフルですよ。背負っている看板からは、穏やかさばかりが目立つけれど。

皇族でなく民間から皇后を迎えたのも、一般国民に膝をついて話しかけたのも、上皇が初めてだったと何かで読んだことがあります。

 

もうひとつ。水星も目立っているので取り上げよう。

ものすごい量の知識をお持ちだと見受けられます。

水星はいて座12ハウスにあるので、ひけらかしはしないしむしろ謙遜って感じだけど、とめどなく手当たり次第に知識をつけ続けるのを密かな楽しみにしているのではと思います。

あとはあれだ。

水星は発言。12ハウスにはメディアっていう意味もある。

語ったことが、メディアを通じて伝播する。

水星は、金星土星木星海王星月と、アスペクトが大変に豊富でもあるので、非常に多方面への配慮をされたメディア向け発言をする、という意味にもとれますね。

 

そして。上皇にとって今はどういう時なのかをさらっと読んで終わりにします。

おそらく3年後、新しく湧き上がる衝動のまま生きるという方向にシフトしていきそうです。

ちなみに今までの約30年間は、自分を空しくして何かのために尽くしてきた、と読むことができます。

それをふまえて今は、あまりあちこち動く気が起こらず、移動は最低限に控えて家で保養をしながらじっとしていたい心境になっているようです。肩の力がやっと抜けてさらにリラックスモードになるのはおそらく今年の終わり頃。その頃には、自然を楽しんだりおいしいものを食べたり、心身の滋養を積極的にとる雰囲気になってくる感じです。

トランシットの木星も、12ハウスから1ハウスに移動してきますし、リラックス感とストレス減少が見込まれるということで、環境の変化がそれを裏打ちする感じですね。

 

以上。

つたないですが、過ぎ去った平成への個人的はなむけとして。

 

 

令和元年の最初の日に。